白桜
「春は春だよ。性別なんて関係ない。
それに人を殴ってきたのは俺を探すためでしょ?」



瞬は本当に優しい。心からそう思った。
それと同時に自分を認められた気がして嬉しかった。



『うん…、ありがと。』



若干微笑みながら言うと、瞬は私の右頬に手をゆっくり手を伸ばしてきた。



「…笑った方が可愛い。」




自分の体温が上がるのを感じた。
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