白桜
白桜side


案の定、目の前の凛龍メンバーたちはポカンと口を開いている。


『俺達が今まで族を潰してきたのは、お前たちを潰すためでもあったんだ。』


自分の声が倉庫に反響して消えた。
ひどくか細い声。


あぁ、もう嫌だ。この場から、跡形もなく消えられればいいのに。


後戻りはできない。
リセットボタンも押せない。
待っているのはゲームオーバー。


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