君が…好き。
隣の席
──5年生、11歳の秋。
いつものように起きて、いつものように朝ごはんを食べて、歯を磨いて、着替えて、ランドセルをからって、いつものように
「行ってきまーす」
と、家を出た。
季節は、もう10月。
ちょこっと寒くなってきた。
「あぁーー、学校めんどいなぁーー」
私の名前は、川崎美唯子。周りの人はみんな『みーこ』って呼んでる。
翠澤小学校の正門の前で、私の心友、空愛に会った。
「みーこ!!おはよぉー
教室まで一緒行こぉー!」
いつものようにテンションが高い空愛は、ニコニコしながら私に近づいてきた。
「おはよぉー、そら。
いいよーー!行こいこー」と、2人で5-2に向かった。
「なんか、今日やけに、教室うるさくない?!」
って、首をかしげる空愛。
「そうだよねー。なんかあるのかな?」と私も首をかしげる。
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