あたしの証~番外編~
べろんべろんに酔っ払った俺はきょうさんと別れると、千鳥足になりながら自分の部屋へと上機嫌に入って行く。

布団に倒れ込んだ俺は、そのまま意識を手放しそうになった。

そこに、携帯の着信音がどでかく鳴り響いた。



「ん~……誰だよ~……」


眠いんだよ、俺は。と心の中で悪態つきながら机に置いた携帯へと手を伸ばす。


携帯を開けて見ると、きょうさんからのメールだ。


【なつ~おやす~】


「………ぶはっ」


なんだ、これは。
俺はきょうさんの恋人か。


おやすみ報告なんていらないってのに。


ニヤニヤしながら俺はメール一覧へとボタンを押す。
受信BOXにある、その名前。



それを見て手が止まった。






【あかり】







「…………」




カチカチと受信メール一覧を下へとスクロールする。
あかりか、しほか、きょうさんからしかほとんどメールしていない。

主にあかり。


あかりで埋め尽くされた受信メール。
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