あたしの証~番外編~
それからあかりはなつきのことを口にすることはなかった。
工場のバイトを見つけて、毎日それに励んでいた。
あかりは19だし、きっと欲しい洋服とかあるんじゃねえかっていつも聞くけど決まって答えはノーだった。
本当に甘えるのが下手だ。
…いや、好意を受け取ることに慣れてないんだろうか。
「ふぁあ…ねみい」
「もう、ゆうやはいつも眠いじゃない」
「睡眠時間足りない」
「はいはい、おやすみなさい」
呆れたように笑いながら俺の頭を撫でて、子供をあやすようにりなは寝かしつける。
それが心地よくて俺はすぐに眠りの底に落ちた。
起きたのはりなの声だ。
「あかりちゃん、どう………!!!」
………なんだ…?
うっすらと目を開けると、また
「あ、あかりちゃん!!」
りなの緊迫した声がする。
ただならぬ空気を感じた俺は部屋を出る。