あたしの証~番外編~
「あかり、起きたのか?」
「うん、ごめん、なんか寝ちゃって」
肩を竦めてあかりはそう言うが、謝る必要なんてどこにもない。
そんなあかりの手を取る。
ぎゅっと握ってやると、あかりは嬉しそうに微笑んだ。
そこに。
「ゆうやさん!」
突然入って来た声。
…咲夜だ。
「大丈夫でっ…!」
咲夜は俺の傍らにいるあかりを見て、ハッとして口を噤んだ。
あかりも気まずそうに俯く。
あかりが気にする必要はない。
咲夜はあかりを嫌ってなんかないのだから。
「…咲夜、悪いな、もう大丈夫だ」
「ああ、そうで、すか。よかった。
あ、これ」
咲夜は動揺しつつ、俺に花束を手渡した。
それを見て、少しだけ固まる。
「お前が花束…?」
咲夜は少し照れ臭そうに頭を掻いていた。
まさか、花束なんて貰うと思わずにいた俺は面食らったわ。
果物とかならわかるが。