妖精と精霊と人間と
再び、まぶしい光に包まれたかと思うと、彼等は図書室に居た。時計を見ると、まったく時間は進んでいなかった。カウンターにあるカレンダーと貸出日を見る。本当に、時間は進んでいなかった。
「北斗さん。美香さん。明さん。ありがとうございました。」
風流嵐はそう言うと、ぺこりと三人に頭を下げた。そして、本当に幸せそうに微笑んだ。
「ううん、別にいいよ!ねっ♡明、北斗。」
その言葉に、男二人は顔を見合わせて笑った。
「嗚呼、そうだね。」
「まったく・・・」
そう言って、三人は笑いあう。帰ってきたのだ。ようやく、あの長い戦いが終ったのだ。