君と歩く未知
 ねぇ、神様。
アタシは神様なんていないって思っていたけど
今になってやっと、初めて神様の存在を信じました。
あの日、どうしてアタシとカズくんを出会わせてくれたのか…
それは心の貧しいアタシに
生きる意味を教えるためだったんですね。
それを教える先生として、
神様はカズくんを選んだのですね。
やっと、納得できました。

 だから、どうかお願いです。
アタシからカズくんを奪ったりなんてしないでください。
カズくんがいれば、アタシはそれだけで幸せです。

 そして、アタシは、もう二度と「死にたい」なんて言いません。
アタシが死んだら悲しむ人がいます。
それは、カズくん…お母さん…そして天国のお父さん。
みんなアタシの大切な人。
そんな大切な人を悲しませちゃダメだってわかったんです。
誰かがいなくなったら、きっと誰かが悲しむんだっていうこと…
アタシはカズくんに教えてもらったのです。
その証拠に、お父さんが死んでしまったときには、
アタシもお母さんも、とっても悲しみました。
だから、アタシは決して「死にたい」なんて言いません。

 これからアタシは、前向きに明るく生きていこうと思います。
優しい、カズくんと一緒に…
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