幸せになっていいですか
「おはよう?加奈子どうしたの?」

「検診よ。一緒に行くってうるさいの」

「朝からごちそうさま」って笑って言ったら、

「そっちもでしょ」って笑って返された。

「真理ちゃん、加奈子に無理するなって言ってくれないか?」

「何で?」

「心配なんだよ」

「良樹さん、今からこれじゃ産まれるときはもっと大変よ」

「俺・・・相当親バカかな?」

「良樹さん、俺もそうなるよ思うよ。今からそうならないように勉強するわ」

「おぅ見て置け。いい手本かもな」

「はいはい。遅刻するよ」時計を見てみんなが慌てた。

「じゃ 後ほど」と言ってお互い別れた。

加奈子が増々お母さんらしくなって来た。

いつ見ても妊婦さんの姿って綺麗だなと思う。

私もいつかは・・・と考えていたら、一哉が声を掛けてきた。

「真理もいつかは母親になるんだな・・」

「そうね・・まだ先だけど」

「そんなこともないかもよ」

「何で?」

「昨日のこと・・・」

「え?まさか」

「昨日忘れた。ごめん」

「やっぱり・・・」昨日は何かいつもと違ったと思った。

「真理いつもより感じてたし・・」

「もう!ここで言わないで」と顔が真っ赤になってしまった

その後何も話さず、会社に着いてしまった・・・。


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