嘘つきなポーカー 1【完】

―――…。

それは高校に入学してまだ間もない頃だった。

華代はウキウキしていた。
早く授業が終わってほしくてたまらなかった。

何故なら今日は妹の誕生日だったからだ。

妹とは10歳も年が離れていて、華代はとても可愛がっていた。

毎年妹の誕生日には、ケーキを焼いて誕生日パーティーをしてあげるのだ。

妹は毎年それを楽しみにしている。

だから華代も毎年気合いを入れる。


華代は今日は授業が終わると同時に家に帰ってパーティーの準備をするつもりだった。
妹の喜ぶ顔が見たかった。


1日の授業の終わりをチャイムが鳴ると、華代は急いで荷物を鞄に詰めて、帰る準備をしていた。

その時、背後から自分の名前を呼ぶ声が聞こえて、華代は振り返った。



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