嘘つきなポーカー 1【完】
宴もたけなわになった頃、華代が口を開いた。
「あ、飲み物なくなっちゃったね。私、買いに行ってくる!」
「私も付いていくよ。」
由佳がそう言って立ち上がると、華代は「ありがとう。」と微笑んだ。
「じゃ、じゃあ俺も付いて行く!」
由佳に続いて和也も立ち上がる。
「えー、大丈夫だよ?2人で。」
華代がそう言うが、和也は引き下がらない。
「いや、でも女2人じゃ心配だ。夜も遅いし。」
和也は何か言いたげな表情でちらりと残された薫と奈津子の方を見てから、由佳の方を見つめた。
由佳は和也の思惑を察する。
「あー、華代。確かに桐島が居てくれたほうが安心かも。3人で行こ。」
由佳がそう言うと、華代は不思議そうな顔をしながらも「うん、わかった。」と頷いた。
「じゃ、行ってくるから!お2人さんは留守番よろしく!」
和也がそう言うと、奈津子と薫は返事をした。
その時の奈津子の表情は、心無しか嬉しそうだった。