嘘つきなポーカー 1【完】
由佳は夢中で廊下を駆け抜けた。
今ならまだ、間に合う――…。
だがその時由佳は大事な事を思い出し、足を止めた。
「そうだ…」
そして由佳は廊下を引き返し、走りながら教室に戻った。
そして教室の入り口で探していた人物を見つけると、由佳は叫んだ。
「奈津子!」
ちょうど帰ろうとしていた奈津子に由佳がそう言うと、奈津子は驚いたように「何あんた、どうしたの?」と尋ねた。
「ちょっと話がある。」
由佳は息を切らしながらそう言うと、奈津子を2人になれる場所まで連れて行った。