優しくないっ、優しさを感じない!


一晩中悩んだのに、バカなあたしには答えが見つからなかった。そんなあたしにはレナちゃんと合わせる顔なんて無くて、体調悪いの一言で一日だけ休ませてもらう事になった。

でもそんなあたしをやけにお母さんは心配していた。どうやらあたしの顔色が悪いらしい。今までこんなに悩む事なんてなかったから身体の方も困ってるのかもしれない、なんて思ったらなんだか笑えた。今までのあたしはどれだけお気楽な人生を歩んで来たんだろう。どれだけ幸せだったんだろう。

ただコースケが好きで、好きでいる事だけで満足出来て、いつかの未来を夢見てひたすらに信じてる…そんなあたしはつい最近までのあたし。

幸せだった。

そんな幸せは…もうここには無い。

時間は進んでいく。人間関係だって変わっていく。先に進む事が出来たとしても、昔になんて…後になんて、戻れる訳がないんだから。


『ヒロちゃん大丈夫?』


そんなメールがレナちゃんから届いても、昔みたいに心から感謝なんて出来なくなってしまった。…それなのに、『大丈夫だよ、心配しないで』なんて返事を送ってる自分にも嫌気がさす。


…あたしは、どうなりたい?

本当は、どうなるべき?


先に進むって、どういう事?


< 166 / 310 >

この作品をシェア

pagetop