ふたば
たったったった……

誰かが走ってくる音が聞こえる…

かすかだけど…

どんどん近づいてくるよ…


美紀は、顔を上げた。


「美紀!!!!」


誰かが美紀の名前を呼ぶの…

誰…?

涙でよく前が見えないの…

美紀は、涙目の目を擦った。


「悠…」
< 64 / 116 >

この作品をシェア

pagetop