これが、あたしの彼氏です。【完】
「………二度とコイツに手ぇ出すな」
「……うっ」
「今度コイツになんかしたら、例え女でもぶっ殺すぞ」
「……っ、シン…っ」
「分かったら、さっさと俺の前から消えろ。二度とその面拝ませるな」
「………うぅっ」
低い声と鋭い口調でそう言った矢沢君は、傍から見ても分かるくらい物凄く怖かった。そんな矢沢君にギャル女は涙を大量に零しつつも、叫ぶように大きく声を荒げた。
「……シンっ、じゃあ何で東雲さんなのっ!?何であたしじゃ駄目なの…!?」
そう言ったギャル女の言葉に、あたしの心臓が一瞬ドクンと跳ね上がる。
「あ?そんなもん決まってんだろ」
「………え?」
「―――てめぇが心じゃねぇからだ」
「………うっ」
矢沢君が低い声でそう言うと、ギャル女はとうとうその場に膝をつき泣き崩れてしまった。