ユーダリル

「そ、そうですか……」

 ここまでくると“過保護”というより“ブラコン”に近い。

 これによりウィルの身の心配になり、これ以上悪化しないことを祈るしかない。

 セシリアは徐に手帳と閉じると、溜息をつく。

 好きになった相手を間違いえた。

 そのように思うようになったのは、今日この頃。


◇◆◇◆◇◆


 そしてアルンが睨んだ通り、ウィルの帰宅回数が必然的に増えたという。

 それに比例して、アルンの機嫌が良くなっていった。

 今日も、ラヴィーダ家は平和な時間が過ぎ去っていった。
< 25 / 359 >

この作品をシェア

pagetop