【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
走って車へ戻れば
神田さんが車のドアを開けてくれて
「お待たせしてすみませんでした。」
「可愛いですね。」
「スーパーマンには元気の色にしてみました。」
「結衣さんは、花屋でまだまだ働きたかったんじゃありやせんか?」
植木さんに聞かれ
「そうですね。随分悩みましたよ。響さんも隼も続けていいと言ってくれたので。」
「それじゃなんでおやめになったんで?」
「私の為にみなさんの仕事を増やすのは、どう考えても納得できなくて。」
「みんな喜んでやると思いやすがね?」
「それでも、私がイヤなんです。私がスキな事をしてみなさんの時間を無駄にしてしまう気がして。」
「無駄なんかじゃありやせんよ?」
「その時間を組の為に使っていただく方がずっと有効じゃないですか。それに私は、みなさんのお宅や事務所のお花を活けに行ってますし、AILESもあります。それも送迎付きのおやつ付なんですよ。」
私が吹き出すと植木さんも神田さんも笑いだし
「みなさん楽しみなんでしょう。」
「お花はお店から請求が行くのに手間賃までいただいてしまってそれをどうやってお返しするかが今の悩みです。」
「いやぁ結衣さん、有難くいただいたらいいんですよ。受け取らないと呼べないってあちらさんが悩みますよ。」
「えぇ、そう言われて受け取っているんですけどね。」
本当にこれは悩みだ。