【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


私の左手を見た植木さんが


「結衣さん、若に釘をさされちまったようですね。」


「あははは。これ、私の刺青なんです。」


大きく頷いた植木さんが


「あぁ。結衣さんは植木が言わなくてもちゃんと何でも理解される。やっぱりこのお3方より優等生だ。植木は楽で大助かりだ。」


「植木が降参するぐれぇなんだからよ。」


「そうよ。最初から怖くないって言うんだもの。」


「あぁ。植木さんって優しいね。それが結衣の最初の感想だ。」


怖いと言う響さんも由香里さんも


そして隼も植木さんをとても信頼しているのがこういう会話でも感じる。


叱られてゲンコツされても、そこに植木さんの本当に言いたいことが伝わって


ありがたかった気持ちだけが残ったんだと思う。






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