【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


佐川様はとてもお優しい方で


凛子さんだけでなく私にも話しかけてくれた。


「なぁ凛子、世の中にお人形さんみたいな子っているんだな。」


「それ、今日ずっと話題だったの。」


「話し始めるときの動きも表情も、実に愛らしい。」


「本人は、セクシーになりたいらしいわよ。ねぇ結衣ちゃん。」


「はい。一応それなりに大人なので…。」


「いや、そのままでいいよ。それがキミの魅力だと思うよ。」


「ありがとうございます。」




出張でヨーロッパに行かれていたそうで、


そこでの話をいろいろ聞かせてくれた。


面白い話がほとんどで声を出して笑うほど楽しかった。


私が笑うたびに

「いやぁ、凛子、キミが大人に見える。」


そう仰った。


「結衣ちゃん。私もいつも子ども扱いされていたのにお陰さまで昇格したわ。」


「あはは踏み台になれたんですね。仕事がひとつ出来て良かったです。」


「どうだ、この可愛い返しは。」


「もう連れて帰りたいですよ。」


「それ、誘拐ですから。」


3人でクスクス笑った。




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