【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
その後聞いただけで
笑ってしまいそうな笛などの音が聞こえ
隼と2人で中へ入る。
一瞬見えた世界にめまいがしそうだった。
何この人の数・・・・
みんな極道?
目を合わせちゃならねぇなんて思いながら歩いていると
「結衣、綺麗よ。」
「結衣さん、ほんと綺麗よ。」
「なぁ…可愛いやなぁ…」
「ひやぁ…花嫁人形だなぁ。」
そんなとってつけたような褒め言葉の中を歩き
神主さんの前で一礼し
何だかわからないまま、言われた通りに礼をした。
三三九度は飲む真似でいいと言われていたが
しっかり飲みきり隼と顔を見合わせにやついた。
指輪の交換は涙が出そうになった。
初めて隼の指に指輪を通した。
そう、これが隼の刺青。
一生私と生きる。
私を背負う誓いの証。
だけど後ろ全部が極道かと思うと
堅気だった私にはやっぱり
視線が痛く感じた。