【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
私は部屋に戻ると三浦さんの名前の書かれたボタンを押した。
「もしもし三浦さん?」
「結衣さんどういたしやした?」
「秘密は守れますか?」
「へい。」
「絶対に秘密です。隼にも響さんにもです。」
「え?」
「守れないなら言えません。」
三浦さんは返事にとても困っているようで
「あの…私は隼と喧嘩をしています。由香里さんも響さんと喧嘩をしているんです。だから2人には言って欲しくないだけで2人を裏切るような事や迷惑をかける事はしません。由香里さんの考えですから。」
三浦さんはやっと安心した様子で
「へい。」と返事をしてくれた。
2,3日分の着替えを言ったときに何かを察したようで
「それはさすがに…。」と言ったけれど
「三浦さんが行かなくても私と由香里さんは行きます。」と伝えると
「承知しやした。」と答えてくれた。