光 ~俺たちの居場所~
どれくらい

たっただろう・・・。


俺は、走る車の中でも

一言もしゃべらず

ただただ

自分の手を

見ていただけだった・・・。


しばらくして

車が停まった・・・。


「ここなら安心だ・・・。

 誰も来ないから

 しばらくここにいるといい。」


廃墟となった別荘・・・。


そう

ここから俺の人生が

大きく変った・・・。


でもまだ

あの頃の俺は

裕樹を刺したという

自分に対しての

罪悪感があまりにも大きすぎて

逆にそれが

一加を追い詰めることに

なるなんて

思いもよらなかった・・・。
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