大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「反対される覚悟?じゃあ、反対されてもいいと?」

「パパ!いい加減にして、博さん困ってるじゃない」

2人の言い合いに、次第に冷静さが戻ってきた。


「いいんです、お母さん、そう言われるような言い方をしましたから」

「でも・・・」

困惑の表情でオレを見るので、オレは微笑んで見せた。

大丈夫です、そう言いたくて。


「勿論、歳はどうであれ、羽菜さんに対する気持ちは本物です。

ですから、賛成していただきたい、祝福してもらいたいです」

真剣な眼差しでお父さんに言った。


・・・しばしの沈黙。

リビングの中の空気が張りつめた。…まさにその時。


「ハハハ」

その空気をお父さんの笑い声が壊していく。


「あの・・・」

「苛めてしまってすまないね。

反対なんてしませんよ。最近の若い奴らは、ろくな男がいない。

中島さんのように、職人でしっかりしている人なら、羽菜をお願いしたい。

この子は、ちょっとボーっとしてる所があるから、貴方みたいな人なら、

きっとしっかり守ってくださるでしょうから」


「それじゃあ・・・」
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