大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
私はと言うと、まだまだ出勤時間までは時間があるので、

シャワーを浴び、身支度を整え、インスタントのスープを飲み、

会社へと出勤した。


「おはよう、今日の羽菜、なんだかいつもと違うわね」

「おはよ、美鈴。うん、良い事があったから」

「何何?」

私の言葉に案の定食いついてきた美鈴。

仕事まではまだ時間があったので、結婚の報告をした。


「おめでとう!よかったわね、ご両親も認めてくれて、

いいスタートじゃない」

そう言って私の肩を叩いた美鈴。


「うん。よかった・・・でも」

「ん?どうしたの?」


「まだ博さんのご両親に、会ってないから」

そう言って苦笑いすると、美鈴はフフッと笑った。


「大丈夫よ、博さんもいい歳なんだから、

やっとお嫁さん連れて帰ってきてくれて、喜ぶに決まってるじゃない。

そうやって、軽く考えておかないと、まだ先なんでしょ、会うの?」


「うん」


「身も心も持たないわよ」

「・・・そう、だよね」
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