大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
固まる私を見て、博さんはハッとした。

「いや、見た目だけだ。頑固親父そうに見えるんだよ。

確かに、仕事中は、鬼のような人だけど・・・あのな・・。

普段はただのエロ親父だ」


「…エロ、親父、ですか?」

「そう」

即答され、思わず吹き出す。


「自分のお父さんの事、そんな風に言ってちゃダメじゃないですか」

「いや、実際そうだしな」

博さんの言葉にさらに笑いが込み上げる。


クスクスと笑っていると、

博さんは私を抱き寄せた。


「そうやって、親父の前でも、笑ってろよ」

「・・・え?」


「羽菜の笑顔は、世界で一番綺麗だから」

「・・・おおげさですね///」

「思った事を言っただけだ、大げさなんかじゃない」

そう言って微笑んだ博さん。

…だんだん、緊張の糸が解けていく。

・・きっと大丈夫。そう思えてくる。
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