大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
・・・この夜。

付き合い始めて、初めてのキスを交わした。

羽菜とのキスは、とても気持ちが良くて、

オレは増々彼女の虜になった・・・・。


・・・しばらくして、オレは自宅へと帰り、

用を済ませ、ベッドの中へ。


幸せな一時を堪能したにもかかわらず、

オレの心の中は、曇ったままだった。

なぜなら。


多田さんに告白された後の言葉が気がかりだったから。


「この間来てた可愛い女性は、博さんの彼女、ですか?」

「…そうだよ、とても大事な人だ」

オレの言葉に多田さんは顔を歪ませた。


「私の方が、ずっと前から博さんを知ってたのに、

何で彼女を選んだんですか?」


「オレにも分からない、でも、彼女に魅かれた」


オレの真剣な眼差しにいたたまれなくなった多田さんは、

目線を逸らし、呟いた。

「彼女の事、メチャクチャにするから・・・」

「多田さん?!」

多田さんはそのまま、現場を去ってしまった・・・。

あの多田さんがそんな事…言ってみただけ。

そう思おうとしたが、思えない自分もいた・・・・。
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