大工さんに恋していいですか?おまけ追加中
「これ、羽菜に返しておいてもらえますか?」

「・・・あぁ」

オレは弁当を受け取ると、笑顔で頷いた。


「博さん前言撤回してもいいですか?」

「・・・なんの?」

流石にこの言葉には眉間にしわを寄せる。


「人のモノは取らないって言ってましたけど、

おれ・・・やっぱり羽菜の事、忘れられません、だから、

博さんから、羽菜を奪い取るつもりですから」


「岡田」


呼び止めたが、自分の言い分を述べた岡田はさっさと帰ってしまった。

・・・その場には、まだ多田さんも残っていて。

その多田さんも、岡田の言葉に驚いていた。


「博さん、私にも、まだ脈はありそうですね」

「・・・え?」

意味深な言葉を残し、多田さんも帰ってしまった。


・・・その場に取り残されたオレは、その場から動けなかった。
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