恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「ねぇ、美影。怒らないで?」


美影は返事をせず、視線もあわせてくれない。


「あたし、頑張るから。やれるだけのこと、やってみるから」


「……諦めんなよ?」


「……うん。約束する」


あたしが小指を差し出すと、美影も小さな小指を差し出してきて、爪の先どおしをチョンッと触れあって、ゆびきりげんまん、したのだった。
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