恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
花火のときだって、誰もそんなこと教えてくれなかった。


「俺たち機械の妖精は、機械からパワーをもらってる。そのパワーの充電が切れるのが、レジから離れた3日後だ」


「で、でも。機械がなくならない限り、美影たちは消えないんだよね?」


花火大会の日、白堵がそう言っていた。


「あぁ。パワーがなくなると、動物で言う冬眠状態になるんだ」


「冬眠……。だからって、もう帰っちゃうの?」


「なんだよ月奈。俺がいなくて寂しいのかよ」


「ち、違う!」
< 169 / 428 >

この作品をシェア

pagetop