恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
作品紹介が飛ばされた画面は真っ暗で、音声もない。


なに、これ?


首をかしげ、ちょっと身を乗り出して画面に近づいたその瞬間。


ドーンっ!!という大きな効果音と共に、白目をむいた女性の顔がドアップで画面に現れた。


「きゃぁぁぁぁ!」


不意打ちを食らったあたしは悲鳴をあげ、近くにあったクッションを画面へ向けて投げつけた。


ポスっと音がして、畳へ落ちるクッション。


こ、怖かった……。


画面にはもう女幽霊はいなくて、ホッと胸をなで下ろす。
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