恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
☆☆☆

夕方でも外は熱く、熱されたアスファルトがグラグラと煮えたぎっているようだった。


「あっつぅい」


一歩外へ出ると、すぐに汗をかく。


日陰を選んでトロトロと歩いていると、前方から見慣れた男性が走ってくるのが見えた。


「え……うそ……」


思わず、その場に立ち止まる。


「月奈ちゃん!」


「秋生さん!?」


驚き、目を見開く。
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