恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
そうと気づくと、あたしの体はカーッと熱くなっていく。


目の前の秋生さんの胸に顔をうずめて、隠れてしまいたくなる。


だけど、恋愛初心者のあたしがそんなことできるハズもなく、スッと体を離されて、真っ赤になっているであろう顔を見られてしまった。


「俺が今日言いかたったことは、それだけ」


「……う、うん」


「じゃぁ、気をつけて帰れよ? 家まで送ってもいいけれど、送り狼になりそうだから、やめとく」


お、狼って!!
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