恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
どうして?
美影白堵さんから話を聞いたあと、あたしたちは車で家まで送ってもらって帰宅した。


リビングのソファに座り、ボーっと天井を見上げる。


なんだか、美香へ白堵さんの話は夢を見ているみたいだった。


今のあたしはずっと憧れていた人と恋人同士になれて、胸がいっぱい。


だから、妖精たちの姿が見えなくなってしまったんだ。


「なんか、妖精って健気だね」


陽菜ちゃんが、ウーロン茶を入れたコップをテーブルに置きながら、ソファへ座って言った。


「あたしも、そう思ってた」
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