恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
「や……っ」


やっぱり、いる!!


あたしはバンッと大きな音を立て、勢いよくレジを閉めた。


その音に驚いた和心がこちらを見つめる。


「む、無理っ……今日、あたしレジは無理っ!!」


ブンブンと首をふって、停止版をカウンターに置くと、慌てて和心の隣に立った。


「へ? なにしてんの? お客さん並んでるって!」


そう言われたって、無理なものは無理。


「お願い和心! 今日だけ、今日だけサッカーにまわらせて!!」

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