恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
涙と妖精
秋ちゃんの伝言を聞いた後、あたしはレジで何度もミスをしてしまった。


あまりに打ち間違いやお釣りの受け渡しを間違えるので、一緒に入っていたバイトの子が休憩に入るように進めてくれた。


「結局、あたしって秋生さんに好かれてなかったのかなぁ……」


事務所内で、あたしは呟く


秋ちゃんの、『本当に気に入ってたんだよ?』という言葉が、何度も思い出される。


それってもしかして、秋ちゃんがあたしを気に入ったから秋生さんがあたしを付き合うようになったって、ことじゃないの?
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