恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
あたしは驚いて目を見開く。


な、なに……?


「北の魔女って、本気で言ってる?」


「そんな噂、一体誰が信じてるんだよ」


「人間になれるワケないじゃん。ボクたち妖精だよ?」


お腹をかかえて笑いながらそう言う妖精たちに、あたしはムッとして立ち上がった。


なんだか、美影たちがバカにされているような気がして、嫌だった。


「月奈、気にするな。俺たちはなんとも思ってない」


美影にそう言われ、あたしは「わかってる」と、小さく返事をしたのだった。
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