恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
自販機の影に
早く魔女を見つけたい。


その気持ちとは裏腹に、まったくなんの情報も得られないまま、あたしたちはコンビニの裏手まで戻ってきていた。


「結局、ダメだったね……」


白堵が、がっかりしたようにつぶやく。


「大丈夫だよ。まだ、諦めたわけじゃないでしょ?」


「でも、また月奈ちゃんが僕たちを見れなくなってしまったら? そうなれば、もう二度と魔女探しなんてできなくなるかもしれないし」


「白堵……」
< 407 / 428 >

この作品をシェア

pagetop