恋の相手は小指サイズの俺様王子!?
目を開けないから眠っているのかと思ったら、起きていたらしい。


「そういえば、妖精は眠るの?」


ベッドに肘をついて聞くと、「寝ようと思えば眠れる。でも、基本的に睡眠も必要とはしていないな」と、言われた。


いいなぁ。


なんか、万能って感じがする。


「その代わり、妖精の寿命は年々縮まってきてる」


「そうなの?」


「あぁ、人間が高度な成長を続け、毎日たくさんの新商品が生まれているからな。

その分、使われなくなったものたちは捨てられ、それと同時に、俺たち妖精は死ぬ」
< 80 / 428 >

この作品をシェア

pagetop