鳥籠の死神
「……死神」

「……」

「今まですまなかった。必ず、お前をまたあの森へ帰してやるから――約束する」

「……そうか」

「ああ」



たったそれだけの会話だったけど、今の死神と騎士にはそれでよかったのです。



多くの言葉を交わさずとも。



想いは繋がったのだから。



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