1日だけの奇跡
「…あれ?」


気づくと、自分の頬に一筋の涙がながれた。


「…いつの間にか泣いていた」


目をつぶると彼女の笑顔、声が蘇る。


今にもドアを開けて彼女が入って来る気がする。


そんな事…起こる訳がないとわかっていても、どこかで期待する自分がいた。


…出来るならもう一度、逢いたい。


…由美
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