鈍感天使と甘々悪魔【完】

あの時の子は……

【一年前……】



桜が舞い散るなか
ベンチに座って泣いている女の子がいた


歳は多分同じくらい


俺は何故か気になって声をかけた

「大丈夫ですか?」って



そしたら


「ごめんなさい……大丈夫ですっ!」

とか言った



こんなに泣いてて大丈夫な訳ない




俺はハンカチを渡して
「元気出してください」と言ってその場を去った









< 13 / 249 >

この作品をシェア

pagetop