ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜
「えっ⁉︎」
「このままここにいて俺の帰りを待っててくれてもいいし、約束あるなら送ってく」
俺の本音は、前者。
おかえりって出迎えてくれたらどんなに幸せなことか。
「えっと…あの…」
「ん?どうした?」
「今日は、その…瀬奈とカラオケに…」
恵里奈にしては珍しく歯切れが悪い。
視線も彷徨ってるし、明らかに何か隠してるのがバレバレだ。
「ふ〜ん。じゃあ送ってく。何時に待ち合わせ?」
「へ?いや!平気ですっ!午後からだから一旦家に帰ってから行くので」
全力で首と手を振って拒否する恵里奈。
そこまで全力にやられると、正直凹むし。
俺を友達に会わせたくない理由とかがあるのか、とか、まさか石川とかいう恵里奈の先輩に会うのか、とか変に勘ぐってしまう。
だけど、俺は恵里奈を信じてる。
年の差がある以上、お互いを信じ合わなければ俺達は簡単に壊れてしまうだろう。