ふわ恋。〜一番の恋を貴方と〜


「ささ、ご注文は如何しますか?今月からワッフルも始めたの。剛のワッフルは本当にオススメよ〜」


ハルが二人にメニューを見せると、田村の目の色が一瞬で変わって、ハルと「これもこれも美味しそう!」と盛り上がっている。

まだほんのり頬が赤い恵里奈は、そっと俺を見た。


「来てくれてありがとな」

「すみません。黙ってて…それに仕事の邪魔して…」

「いいって。会いたくなったらいつでも来いよ?仕事の邪魔じゃねぇし」


素直な気持ちを口にする。

毎日のように来られるのは流石に勘弁だけど、こうやってたまに来てくれるのは嬉しい。

付き合ってから、恵里奈は全く来なくなった。
来るなって言ったわけじゃない。
恵里奈の自己判断だと思うが。


「剛ったら、恵里奈ちゃんの前だと素直で、激甘なのね」


ふふふ、と気味悪く笑うハル。
その横で、うんうんと同意するように頷く田村。

ハルの奴…あとで、どうなるか覚えてろよ。

俺はハルに復讐することを心に決め、二人が頼んだワッフルを作りにキッチンに入った。



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