ラヴコリーダ
「ふぁっ…」

何度も何度も与えられるキスに、頭がクラクラし始めてきたのがわかる。

躰だけじゃなく、脚も震えているのが自分でもよくわかった。

何度目かのキスの後で、部長の唇が離れた。

雨のように降ってきたキスに呼吸を荒くしているわたしに、
「本当なら、今すぐにでもこの場で食ってやりたいところなんだか…」

く、食う?

えっ、どう言う意味?

部長はニヤリと、ドS意地悪に笑った。

「今日は耳だけで我慢してやる」

「えっ…?」

耳だけ、って何!?
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