ラヴコリーダ
部長の同期だと、何かで聞いたことあった。

「隣いい?」

上川さんがわたしの隣を指差したので、
「どうぞ」

わたしはうなずいて答えた。

上川さんはヨイショと呟きながら隣に腰を下ろした。

「それ」

「はい」

上川さんがわたしが持っているウーロン茶のグラスを指差した。

「それ、1口いい?」

「えっ…!?」

何を言われたのかよくわからなかった。

つまり…えーっと、その…。

戸惑っているわたしに、
「君っておもしろいね」

上川さんはハハハッと笑った。
< 28 / 73 >

この作品をシェア

pagetop