ラヴコリーダ
「…えっ?」

カニとイクラ丼のコーナーに、見覚えのある顔を見つけた。

部長だった。

彼の隣には、背の高いワンレインの黒髪の女性がいた。

誰だろ?

もしかしたら、お姉さんかも知れない。

確か、年齢の離れたお姉さんがいるって言ってたから…。

…違う、妹だったかしら?

どちらにしろ聞いたことがあるような気がするけど、忘れてしまった。

部長と女性は楽しそうに笑いあいながら、どこかへと消えて行った。

…気づかないのが当たり前だよね。

結構距離あるんだもん。

気づけって言う方が難しいよね。
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