2人のユウト




 今日も安定のイケメンの輝いている勇都くんは、いつも通り女の子に囲まれながら、キラキラした笑顔を振りまいている。



 話しかけるの、勇気いるなぁー。



 まぁ良いや。



 私は勇都くんの彼女という設定だから。



「ゆ、勇都くん・・・」



 思い切って話しかけてみると。





 女の子たちに、凄い目つきで睨まれました。



 これ、凶器だよー。



 あー、怖い!





「ん?どうしたの幸菜」



「は、話があるんです・・・」




 手を握って、頑張って言葉を吐き出す。




「えぇー?別に今じゃなくて良くない?」


「そーそー。そんなに急用なわけ?」




 餌を見つけた鳥のように一斉に話し出す子たち。






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