彼は、魔法使い
「ちょっと、早かったですかね?」


スーツを着た男の人が、申し訳なさそうに言う。


「あ、、、」


志麻さんがフロアに居る、直樹さんのことを見る。


「いらっしゃいませ」


直樹さんは、そんな言葉をお客さんに向けた。


それは「大丈夫」だと言う、合図。


他のスタッフの人たちも、スーツの男の人に同じ言葉を向ける。


「よかった。今、本人呼んで来ます」


そう言うと、慌しくスーツを着た男の人はお店を出て行く。


そして、数分後。


メガネを掛けた女の人と一緒にお店へと、戻って来た。


「芹香ー」


そう言い、女の人はハイテンションであたしに抱き付く。

< 241 / 343 >

この作品をシェア

pagetop