彼は、魔法使い
「でも、よかった。お前が優勝してくれて」


その言葉に、トクンッと胸が高鳴る。


「店の宣伝になるしな」


そっち、かよ!!


あたしの胸の高鳴りを、返せ!!バカ、野郎。


「もう、いいです!!」


あたしはムッとしながら、直樹さんを置いて歩き出そうとする。


__グイッ__


そんなあたしの腕を掴み、チュッとキスを落とす。


「怒んなよ。で、俺の女になってくれんの?」


このタイミングで言う、直樹さんは1枚も2枚もあたしよりも上手で、、、


「、、、はい」


今のあたしは、そんな返事しか出来ない。


「いつも、そう素直なら良いのにな」


そう言い、自分はサッサッとあたしを置いて歩みを進めていく。

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