彼は、魔法使い
そもそも、魔法の手なんて、、、


存在する訳ない。


「お前、バカにしてんだろ」


、、、はい。


でも、そんなことを直樹さんに言えるわけがない。


こう見えても、この人は「Dolls」の店長なわけで、、、


と、言うことは、あたしの上司に当たるわけだし。


でも、嘘もつけない。


「、、、少し。で、その魔法の手を、直樹さんは貰ったんですか?」

「どうだろうな。好きでなろうと思った奴には、くれねぇのかもな」


そう言って、少し悲しそうに笑った。


そんな直樹さんに、何も言えなくなった。

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